規模によって違う修理方法

ボディのへこみや傷を治すにはその状態にあわせていろいろな手法が使われます。

小さな傷であればその傷の深さに応じて、パテを塗りこんで整形し塗装すれはそれで終わりですので時間も費用も掛かりません。

しかし、電柱やポール、ガードレールなどにぶつけてしまってボッコリとへこんでしまった場合には規模によってパテ梅だけで済ます場合もありますが、それなりに大きく深いへこみともなるとそのへこんだ部分を引っぱり出す必要があります。

一昔前であれば、そのへこんだ部分に穴をあけて返しのついている棒を引っかけ、スライディングハンマーなどで引っぱり出すことが多かったのですが、最近では引っ張るために棒をへこんだボディに溶接して、その棒をスライディングハンマーで引っ張るということを行います。

当然引っ張るだけではきれいになりませんので、板金ハンマーやドリーを使って細かいところを仕上げ、更に薄くパテを盛ってきれいに整形するという手段を使います。

最後は塗装、実はこれが意外と難しくて面倒くさいことで、色合わせはもちろんのことベース塗装から本塗り、クリアコートまで何回も何回も塗っては磨き塗っては磨きを繰り返すのです。

もちろん高圧エアをつかったエアガンや回転式のバフなど専用の道具がなければなしえないことです。

小さな面積のへこみであれば「デントリペア」という修理方法もあります。

これは裏側から棒状の道具を差し込み、押し出すやり方でゴルフボールぐらいの大きさのへこみであればすぐに治すことができます。

ボディ表面をいじらないためパテ埋めや塗装などの必要がなく、早い人ですと30分ぐらいで一つのへこみを治してしまいます。

どの方法も傷やへこみの規模によって向き不向きがあるのですが、その判断をするのも板金工の一つの技術ということになります。